ヤマトボウルは工業製品ではなく、芸術品。

先日、水晶加工技術者さんにうちのヤマトボウルを見せたところ、

「これはもう工業製品ではなくて、芸術品や工芸品の範疇ですよ。」と言われ、びっくりしました。

機械加工や型枠での大量生産も多い中、手加工しており、設計の中にとても難しい形状が含まれているとのことでした。

確かに私は音質を追及した形状設計をしており、作りやすい形状とか考えてはいませんでした。

別の技術の方からも「とても丁寧に作ってありますね。この形だからこそこの良い音がでてくるのだと思います。」と言っていただけました。

設計どおりに作れる職人さんが日本国内でも少ないため、月に製造できる個数はとても限られてしまっています。また、音階をバラけさせるために、一度に多くの量を同じ炉に入れることもできません。

購入される一人あたりの個数は少なくしてもできるだけ多くの地域に送り出してあげたいと思っています。

これだけ少ししか作れないと、多くの人にクリスタルボウルを広げるのは難しくなってしまうので、珪砂素材の廉価バージョンも取り扱った方がいいのかなと思っているところです。

ヤマトボウルの前の世代のクリスタルボウルの中ではクリアクォーツとウルトラライトが人気があり、珪砂でできていました。純度は落ちますが、型枠での大量生産品のため、かなり廉価に製造することが可能です。

2011年までのアルケミーボウルのベースとなっていたものがそうです。 それ以降のアルケミーボウルの素材はセラミック素材が出現すると珪素(水晶系統)から別れて、一般のガラスジャンルに入ってしまいましたが、現在はどうなのか知りません。

例え珪砂から作っていても塗料を塗ったものはもう水晶や石英製品とは言えないと言う方もいらっしゃいます。あまりに不純物割合が多すぎるからだそうです。不純物が多いと、ピュアな音質からはどんどん外れてしまいます。

塗料など塗らずに珪砂を生かして素のままであれば、音質もそこまで低下しませんし、純粋な水晶ボウルでは繊細すぎていまいち・・・・という方にはいいのではないかと思っています。

人間は純度の高い水晶のようにピュアな存在ではありませんから、水晶系統であればピュアでなくてもよいから、もう少し荒さの残る強い波動で癒されたい人の方がまだ多いのかも、と思っているところです。

勿論クリスタルな人たちは純度の高い水晶ボウルの精妙な波動の違いをすぐに認識できます。しかしそこまで微妙な違いのわからない人たちへの最初の一歩としては純度の低い(ヤマトボウルに比べるとキメが荒く、波動も荒い)水晶系統ボウルが役に立ってくれるのではないかと思っています。