●ゆらぎ、倍音

●ゆらぎとヒーリング効果-自然の音や楽譜の必要のない楽器

楽譜のある楽器においては、音の「ゆらぎ(歪みと表現する人もいます)」はどちらかというと音楽の中からできるだけ排除される傾向にありました。

一方、自然界にあるせせらぎのゆらぎ音などがヒーリング効果を高めると認識されるようになってから、自然に近い音・・・つまり楽譜の必要のない楽器・・・クリスタルボウルや民族楽器などがヒーリングによく使われるようになってきました。

楽譜の必要な楽器は人の自己表現の音であり、聴く人の感情に訴えるためのテクニックを使い強弱なども効果的に使用します。

ゆらぎの含まれる自然音は自己表現ではなく、眠くなるようなやすらぎ・癒しの音です。クリスタルボウルもそうですが、できるだけ自然でやさしい音がヒーリングには適しているでしょう。

ジョン・レノンは、長いサスティン(持続音)で共鳴すると「恍惚のリスニング」を生み出しやすい、と気づいたそうですが、長いサスティンによってとてもヒーリング効果が高まることはクリスタルボウルでも体験できます。

KORG(orYAMAHA)電子チューナーは平均率に基づいており、A=444Hzに設定するとバイオソニック社の528HzのDNAチューナーの音がC表示になり、中央の緑色のインジケーターが点灯しますので、お互いに正しいということがわかります。

 

●倍音

クリスタルボウルに限らず、ほとんどの楽器には倍音が含まれています。

周波数の整数倍で、一オクターブ上、二オクターブ上、三オクターブ上・・・の音を倍音と言っています。周波数によるもので「ド」のオクターブ上が必ずしも「ド」になるとは限りません。

例えばドの一オクターブ上はド、三オクターブ上はソ、次はド、ミ、ソ、シ♭、ドとなりそのうち、1:2:4:8が同じドに聴こえます。
右側は、クリスタルボウルならだいたいこのサイズのオクターブでしょうということで参考です。

例えば基音を132Hzとしたドの場合の倍音;
 基音:132Hz(低いド)・・9インチ以上の大きいサイズのクリスタルボウル「ド」の基音
 倍音:264Hz(ド)・・・6~8インチ位のクリスタルボウル「ド」の基音
3倍音:396Hz(ソ)
4倍音:528Hz(高いド)・・4~5インチ位のクリスタルボウル「ド」の基音
5倍音:660Hz(高いミ)
6倍音:792Hz(高いソ)
7倍音:924Hz(高いシ♭)
8倍音:1056Hz(更に高いド)
9倍音:1188Hz(更に高いレ)
10倍音:1320Hz(更に高いミ)
11倍音:1452Hz(更に高いファ#)
12倍音:1584Hz(更に高いソ)
13倍音:1716Hz(更に高いラ♭)
14倍音:1848Hz(更に高いシ♭)
15倍音:1980Hz(更に高いシ)
16倍音:2112Hz(更に更に高いド)

こうしてみると倍音楽器には1個ですべての音が含まれているんですね。
そのためピアノなど一般の楽器は周波数をピンポイントで固定しようとして調律します。

素材でいえば同じサイズの場合、水晶純度の高いクリスタルボウルの方が高音になります。
なぜか色のついているボウルはオクターブが下がります。

低音部分は音階差があるため、体感としての倍音がわかりやすいのですが、高音になるにつれて、ほぼ隣り合わせの音の周波数がオクターブ上になったりするので、高音に関しては繊細な音の違いのわかる人ほど倍音を感じることができるようです。


ただ、クリスタルボウルの場合はヒーリングであり一般の楽器とはかなり違いますので、あまり音階に拘ることはないと思っています。

そのためすべてのチャクラ音階を揃える必要もないかなと思います。水晶のクリスタルボウル1個、円錐ピラミッド1個でも十分だといえます。演奏会ならば数があった方が見栄えがしますし多彩な演奏法が使えるでしょうね、ということです。

クリスタルボウルはふつうの楽器のように特定の音階を出そうと思って作れるものではありません。相当数のデータ取得実績がありますので、アクア*クリスタルではある程度の確率で作ることは可能ですが100%にはなりません。

そういう意味では自然音にかなり近い楽器なのです。
音を調節して作るわけではないので、その音域は楽器としては途方もなく広いです。
そのため「正確な音階」だの「音階」というのはそれほど拘る部分ではないと感じています。
異なる音階よりも異なるサイズによるオクターブ変化の方が周波数の音域が広がります。一般の楽器のような固定観念を持たずに無心にクリスタルボウルに向かえば、クリスタルボウルがいろんなことを教えてくれます。