音階

以前USAボウルを扱っていた頃、クリスタルボウルの音階が違うではないか、という問い合わせをいただくことがありました。

例えば、「ミ」だと思って購入したのに、手持ちのチューナーで計測したら「ソ」だったとかです。

音階を決める場合に、一番重要なことは何でしょうか?

A基準音の周波数を決めることです。

基準音が違えば、音階は当然違ってきます。すべて違うわけではなく、何割か違ってきます。

ヤマトボウルは基準音444Hzに設定していますと公表していますので、そういう質問はほとんどなくなりました。

USAクリスタルボウルは基準音440Hz(平均律)です。

もしあなたのチューナーの基準音が日本のオーケストラのように442Hzや443Hz設定であれば、音階は何割かちがってきます。

440Hzという基準音は愛の波動528Hzを除外するために1900年代初頭にISOで設定されたと言われています。それまでの欧米基準は430Hzがメインで、古代ソルフェジオ音階とも言われ、そのときは「ミ」の音階に528Hzがありました。

基準音440Hz(平均律)で「周波数をピンポイントで調弦する」ような楽器の場合は本当に528Hzがどの音階にも含まれなくなります。

クリスタルボウルは本来音域の広い自然楽器です。

しかし、それを「正確な音階」と称して、ピッチ巾の狭いボウルを選ぶことによって極端に音域の狭い、ちょうど調弦楽器のような使い方をさせようとする会社があります。現在USAでのクリスタルボウル製造会社3社のうち、カリスキ社を除いた2社がそうです。

さらにUSAでは440Hzを基準としています。

440Hz基準でピッチ巾の狭いボウルで7音階、12音階を揃えた場合、528Hzはどの音階にも含まれなくなります。

本来音域の広さがその豊かな音の特徴でもあるクリスタルボウルに対して、わざわざこのような「正確な音階」という特殊な使い方をしているこの2社は社長の顔は違っても、その意図は同じところにあるようです。

 

ホロウィッツ博士は、741Hz(平均律=440Hz)の強要には、人間から超人的な直観力を切り離そうという意図があると言っています。

また、A=440Hzの平均律の制定が、「デビルス・トーン」(悪魔の音)(全3音、例えばドからだとファ#にあたり、不協和音)の知識に基づいて行なわれたことは間違いないとホロウィッツ博士は述べています。