気がつきました。

アルケミーとは錬金術、魔術という意味ですが、 もともと金属を変質させるというアラビア語の語源からきていることばです。

つまり、錬金術師の意味を掘っていくと、アルケミストとは金属を変質させる人という内容になるわけですが、みなさんは クリスタルボウル演奏者がなぜ突拍子もなく、金属変質に関わることになるのか不思議に思いませんでしたか?

その意味の中に水晶は全く含まれていません。クリスタルボウルには使われていないはずの金属という意味を含んだことばがなぜ突然出てきたのでしょう。命名した方にとっては、もう水晶でなくてもかまいません、ということのようですね。 アルケミーボウル、アルケミストという名称を使わせることによって、 既に金属(=塗料)を受け入れさせているわけです。

水晶や天然石とは関係ないボウルだったということがわかった場合に、製造会社がいざとなればそれで逃げられるということなのでしょう。

水晶や天然石は金属とはいいませんが、塗料の原材料のほとんどは金属からできています。

アルケミーボウル、アルケミストということばには、そこに水晶の意味あいは全く入る余地がありませんから、逆になんで水晶でなければいけないのか?と言われてしまいそうです。

そこから発展して魔術という意味があるということで浮かれている方々はおそらく魔術にかかってしまった方々なのでしょう。

 

ことばというのは辞書の最初に出てくる用語だけの世界ではありません。日本人が「アルケミー」で辞書をひけば、「錬金術、魔術」という単語しか出てきませんが、それぞれのことばには生まれてきた歴史や背景が必ず存在しています。

例えば、日本語の「お味噌」にしても、外国人にとっては茶色いスープでしかありませんが、日本人にとっては、大豆から作られる味噌の醸造所や冷蔵庫に入っている味噌をお母さんが出し入れする姿や味見している姿も同時に背景として思い浮かぶことでしょう。

ことばは、そこから連想して発展させる以上に語源をたどっていった方がより正確に理解することができます。ネイティブなら当然知った上で使っていることばも、表面的な意味しか知らない人が同じように使うととんでもない行き違いが出てきたりします。欧米で自らを堂々とアルケミストだという人は少ないのではないでしょうか?詐欺師という意味も含まれているようですよ。

アメリカのクリスタルボウル製造販売店にはクリスタルトーンズ&クリスタルバイブと、カリスキがあります。クリスタルトーンズとクリスタルバイブは同じオーナーではないかと思っています。代表者の顔が違うだけで。カリスキが一番古いのですけれど、そこで働いていた従業員がクリスタルトーンズの製造社長です。カリスキは家族経営、トーンズは製造社長と(出資者=)経理社長という2人だけでやっているようです。トーンズの経理社長はなぜか5人のアドレスを使い分けて従業員数を多そうにみせかけていました。私自身は3人までは同一人物だとわかっていましたが、他の人からの情報で別途2人のアドレスも同じその人だと判明。

私はどちらの製造社長ともやりとりをしていましたが、カリスキは水晶のことがわかっていたのでそういう関係の仕事を元々やっていた方だと思います。カリスキはたまに塗料を薄く塗ることもありますが、メインは白透明ボウルを30年間続けています。宝石の名前をつけたりせずに塗料名をつけていたりしています。限りなく怪しい「正確な音階」もやっていません。(詳細については養成コースでお伝えしています。)

トーンズの方は水晶のことをよく知らない人だったので、陶器職人さんだと思います。2007~2009年頃に一時OPクリアボウルを作っていた頃だけ水晶職人さんを雇っていましたが、やめられてからは陶器職人さんのような製造社長一人でやっています。以前、アメリカへ来い来いというので、「じゃあ、炉を見たい」と言ったら、「炉だけは誰にも絶対見せられない。スタッフ(その時は数人いました)にも見せられないのだ。」と言っていましたので私は行くのをやめたという経緯があります。だから大きい高温炉を持っていることになっていますが、それもかなり怪しいのです。2011年初頭にスタッフ全員のクビを切る前にスタッフの一人だった母親と社長は壮大な親子喧嘩されたそうですが、その原因はお金の問題だけではなく、そのときから明確に違う方向へ舵をとって行ったことにあるのではないかと思っています。

クリスタルボウルにレーザーロゴを入れられないということは自社製品に自信がないということでもあります。一時水晶職人さんがいた頃のOPクリア系ボウルだけはトーンズ社もロゴを入れています。それ以外には一つも入っていません。水晶でなければレーザーロゴは入らないですし。