日本でもガラス製のクリスタルボウルを作っておられる方

海外では2011年頃から珪砂素材ではなくセラミックス(焼成焼結ガラス)素材でクリスタルボウルを作っているところがあります。

2012年から日本でも、クリスタルガラス(鉛ガラス)製クリスタルボウルを作り始めた方がいます。

いくらガラス業界では、鉛ガラスのことをクリスタルガラスというからといっても、ご本人はガラス加工会社に依頼して作らせていますから、ガラス製品であることはわかっているはずです。

水晶の会社と一般ガラスの会社をまちがえるなんてことはさすがにないことでしょう。製造方法ばかりでなく業界も価格も全く違います。

素材としては一般のガラスにも珪砂が含まれているようですが、割合からすると純度云々いえるものではなく、ソーダ灰、炭酸カルシウム、さまざまな鉛が多く使われています。

 

この社会では、ダイヤモンドの指輪と炭の指輪は、同じ炭素からできていても、商品として販売するときに同じ製品だとはみなされていません。別物ですから、同じものとして販売すれば詐欺になってしまうでしょう。

同様に見た目よく似ている、水晶ボウルとガラスボウルも、同じ珪素が含まれていても、購入者側からすれば同じ製品だとは思えません。同じサイズのガラスボウルであれば、価格的にも水晶ボウルの1/10前後~1/10以下で製造できます。性質も全く違うものですし、別物です。

 

購入者にガラス製クリスタルボウルだということを明らかにして販売しているのなら、選ぶのは購入者の自由ですから全く問題ないのですが、うちへ持ってきた方々によると、どうやらそうでもないようです。

水晶という日本語は使っていなくて、「クリスタル」ということばを使っているようです。日本語の水晶を英語に翻訳するとクリスタルになりますが、しかし日本の水晶加工業界で水晶のことをクリスタルと言う人に出会ったことがありません。日本で透明ガラス加工製品や未加工水晶結晶体をクリスタルというのはふつうですけれどもね。

 先日みせていただいたそのガラスボウルは、壊れていなくても一目見ただけでガラスだとわかるものでした。特別に生徒さんだけにということで陰で販売しているようでした。

 

水晶ボウルとガラスボウル、見た目でわからない方は、音で一発でわかります。

同じサイズの水晶製クリスタルボウルと比べると、音の伸び(サスティン=持続音)が半分以下しか伸びません。

クリスタルガラス製クリスタルボウルは、あらゆる種類のクリスタルボウルの中で最も音伸びが短いということが一番の特徴です。海外製セラミックボウルよりもサスティンは短いです。ですからヒーリングには向いていなくて、「購入したけど、演奏会には使えない」、と言っている方が多いようです。

 

水晶の特徴は、音伸びの長さと、共振性の強さです。この2つのどちらかが顕著にないものはまず、異なる素材か、不純物の多いものです。ガラスは、似て否なる製品です。

 

水晶グループ】  水晶加工業界の製品(2000℃~)、水晶か石英という表現はこちらに特定できます。

●大和ぼうるは、音伸びの長さと共振性の強さ、そのどちらをも最高に備えています。少ない個数で十分なヒーリング効果をもたらします。

●クラシックボウルは、音伸びが短いですが、ピュアな音質と共振性がそれなりに良いです。

●海外のクリスタルボウル(UL、CL、OPクリア)は、音伸びはそこそこですが、共振性が弱いため、より多くのボウルを必要とします。

 

ガラスグループ】 ガラス加工業界の製品。

セラミックス(焼成焼結ガラス:1000℃~1600℃、主に食器用)ボウルは、音伸びはそこそこですが、共振性が弱いです。

見た目、音共に珪砂系アルケミーボウルとほとんど変わりませんので、壊れないと明確に判断しにくいです。

クリスタルガラス(鉛ガラス:400℃~600℃、主に食器や造型用)ボウルは、音伸びが短く、共振性も弱いです。

見たら素人でもガラスだとわかるレベルのせいかHPなど表に出さずに、お客を選んでこっそり売っているようです。

 

他にクリスタルボウルには出現していませんが、パイレックス(ホウケイ酸ガラス:600℃~700℃、主に食器など用)や、ソーダライムガラス(青板ガラス:400℃位、主に建築材料)というガラスの種類があります。http://www.sasaki.co.jp/aboutglass/tokusei/

 

★水晶グループとガラスグループの大きな違いは、業界の違い、素材の違い、製造温度の違い、音質の違いもさることながら、製造単価がケタ違いということです。

ガラスグループで製造すればケタ違いに安く作れるので、多少安い売値で販売してもボロ儲けにつながります。

炭の指輪をダイヤモンド指輪と同じ炭素でできているからといって似たような価格で売れば社会的モラルとしてどうなのでしょうか?

同様にガラスボウルを水晶ボウルと同じ珪素を含んでいるからといって似たような価格で売ることに社会的モラルという良心はないのでしょうか?

似ていれば、お客様にわからなければ、いいことなのでしょうか?

クリスタルボウルに心寄せることを忘れ、そもそもの目的が利潤追求になってしまっている人たちがそういうものと縁ができるのだと思います。

 

 

形だけマネして作ってもまともな音は出ません。

十分に水晶と対話できるようになった人から水晶のことがわかり、次に素材がわかるようになってきます。

少なくとも、代理店さんや演奏者の方は最低限の基本がわかった上で活動してもらえれば、と思います。

 

その人自身の波動次第で水晶の波動に縁のある人、一般ガラスの波動に縁のある人、いろいろと明確になってきます。