ジェネリックリスク

カルト内覧者が減ってくれたようなので♪ 良き顧客のみなさまへそろそろ店長日記も再開しようかな、と思っています。

先日、薬局で順番待ちをしていたら、初めてらしい若者が入ってきました。

即座にスタッフの一人が声をかけました。

「初めてですか?ジェネリックがあればそちらになさいますか?」

若者は知らなかったらしく、「ジェネリックって何ですか?」

「ジェネリックは後発薬で、先発と全く同じものですが、値段が安いんです。」

大嘘をついているスタッフ。

日本のジェネリックの場合は、先発薬と同じ成分になっているだけで、性能や効果は保証されていないのです。

成分しかチェックされておらず、厚生省側の試験は、健康体の成人10人に飲ませて血液検査して特に問題が出なければハイOK!患者でなく健康体の人に試験する意味があるのでしょうか。即効毒薬ではなかったという試験で完了していいのかな。

吸収率や患者にどのような変化がおきるかまではノータッチなのです。海外ではジェネリックは先発薬とは別物という認識なので、先発薬同様の厳しい審査基準が設けられているそうです。

患者には効くかどうか不明で、中には、とんでもなく悪化したり、プラシーボ並みのものもあるようです。

そして、先発薬同様にちゃんと効くものもあります。つまり、日本ではジェネリックが、良いものも程度の悪いものも全く同じ扱いになってしまっているのです。程度の悪いジェネリックの場合、患者自身が薬の実験台になっているようなもので、多くは、すぐにもとの先発薬に戻ることで事なきを得ているそうです。

海外のジェネリック薬は、先発薬の5~10%の価格で販売されているのに対し、日本では先発薬の50%価格になっており、これはもはや利権レベルです。

先発薬は数十億円のお金をかけて開発/臨床試験を行なっていますが、ジェネリックはそれが全くないので、それでも十分すぎる利益です。薬の特許期限が切れたら、開発会社で先発薬の価格を下げるだけにしてくれる方が、私たちにとってははるかに安心できます。

特許切れといっても薬の成分のみが公表されて、吸収率(効果)を調整する添加物に関しては期限が切れていない(or特許を出していない)ので、公表されていないものが多いそうです。つまり、薬としてはその部分が最も重要なんでしょうね。

さらに日本での問題は、このように患者の臨床試験を行なっていないジェネリック薬を売れば、なぜか高いマージンが薬局に入るしくみになっており、先発薬を売っても薬局には低いマージンしか入らないのです。

今回、薬局だからどこも同じだろうと思っていたら、とんでもなく違っていることがわかりました。

薬局の中にスタッフは4-5人もいるのに、いつのまにか薬剤師資格者は1人しかいなかったり、ジェネリックをやたらアピールしてくるところは要注意だと思いました。そして堂々と、「うちにはその薬はジェネリックしか置いてない。」という。それまで仕入れていた先発薬発注は勿論できるのですが、発注したくない、ということのようです。

 

ジェネリックでも効果のあるものはたくさんあり、研究室をもち、自社でもオリジナルの薬を開発しているところはまともな薬の作り方をしているはずです。

逆にいくら大手でも、自社研究室やオリジナル薬を作っていないところは怪しいと思っています。アフリカのような後進国がいまはジェネリック薬の一大生産地となっているのだそうです。