因幡の白兎

コロナ感染者のいない県というのが、4月現在で、鳥取・島根・岩手の3県だそうです。

鳥取県は全国一人口の少ない県です。

私は鳥取県米子市出身ですが、町で一番大きな幹線道路(国道)を10分歩いても誰一人、歩いている人間に出会わないことはよくありました。

ふるさと納税というものがありますが、私は出雲/松江/米子の和菓子や、境港の鮮魚をネットでよく注文しています。あのあたりは小京都といわれていて、上品な甘さの和菓子が豊富です。逆に子供が行くような駄菓子屋というものがほとんどなくて、東京の下町の風情に興味を惹かれました。

最近ネット通販で購入した和菓子は米子の「因幡の白うさぎ」まんじゅうと「とち餅」です。「因幡の白うさぎ」まんじゅうは、全国的に有名な「ひよこ」とよく似たお味ですが、ひとまわり小ぶりで、黄み餡はさらにしっとりしていておいしいです。

 

金澤の金箔盆にのせてみました。

なにげなく、しおりをみていたら、あのあたりの方言で昔物語が語られていておもしろいです。

出雲神話 因幡の白うさぎ

むかし、むかしあったげな。
因幡の国気多ちゅう処に一匹の白兎が住んどったげな。ある時、天が破れたぐらいの、ようけい大水が流れてな、游岐島(おきのしま)まで流されて困っちょったげなわい。そこに、わにざめと出会ったげな。

白兎は、わにざめをだまくらかして向こう岸に行ったるわいと思うて
「おまいさまの連れとどっちがようけか(どっちが多いか)くらべような。」と言ってな。向こう岸まで並べて「一匹、二匹・・・」って数えながら渡っただいや。

そん時に、しろ兎がつい
「渡りに舟とはこんことだいや。」って言うたけ、わにざめはだまされたってわかって、ようけ怒ってなあ。
白兎を丸裸にしちゃっただってや。

丸裸の白兎が砂浜で泣いとったらなあ、大きな袋を肩にかけなった大国主命が通んなって、
「きれいな水で身を洗って蒲の穂をつけたら治る。」と言いなったけ。

その通りにしたらどんどん元の白毛の兎になったっちゅうことだけ。
白兎はようけ喜んでなあ、お礼にきれいな八上姫んとこに大国主命をお連れしたっちゅうことだいや。そのむかし、こんぽち(めでたしめでたし)。

白兎はその伸びやかに跳躍する様から古来より「福」のある縁起物だと親しまれている動物です。
このお話も「福を呼び、縁を結ぶ」お話だったんですね~。

 

さて、日本には中国地方があります。中つ国にずっと住んでいた者として、シナを中国というのはとても違和感があります。だいたい中国なんて国は存在していないのです。戦後から日本だけがそう言わされてきました。

世界的にもあそこは、チャイナ-China-シナ なのです。世界中で、シナのことを Central Countryなどと言っているのは日本だけです。