2015年08月10日
自分の中で理解不能な経験は忘れやすく、ときどき何年もたってからふっと思い出すことがあります。
小型UFOは記憶の奥底に押し込まれ、矢追氏に出会ったときに突然数十年ぶりに思い出したということもあります。
さて、今日はメンインブラックの経験です。大した話ではありませんが。
十数年前の暑い夏の日、電車に乗っていて進行方向を向いて座っていましたから、ロマンスカーか新幹線だったと思います。駅を出てから数十分はたっていました。
車両の出入り口など人が通り抜けてもふだんは無視しているのに、そのとき急に気配を感じて、車両後ろドアをふっと見上げました。窓側に座っていましたから、なぜかわざわざ身体をひねって後ろを振り向いたのです。
すると、天井につくような高身長の30代位の男性がこのクソ暑い日に、ロングのブラックトレンチコートを着て、しかも全身黒づくめ。妙ちきりんなことに山高帽の帽子まで被って、、、全く異様でした。その時期にそんな格好をしていては目立ち過ぎるし、第一暑くて外なら歩けないだろうと思えました。色白で外国人なんだろうな、という感じ。
まるで時代が逆行したかのような、そこの空間だけ別世界のような感じしかありません。私はただただ目が点になっていましたが、満席に近い人たちが座っているのに、周囲の誰一人全く気がつかないのです。私の頭の中では、その反応の方がむしろ怖くて混乱してしまいました。
若々しい足どりで、すごいスピードで車内を通り過ぎました。誰かを追っているのかしらん?それとも追われているのか?
そのオドロキもさめやらぬうちに今度は、もう一人、全く同じ背丈格好の黒づくめの男がまた後ろから同じく猛スピードで通り過ぎていきました。そして車両前のドアを開けて前車両へ行ってしまいました。
座席の誰一人として顔を上げもしないのがオソロシかった。
私の頭の中では、「今のは、何なんだ、?????」とクェスチョンマークが点滅しっぱなし。
なんかのドッキリかいな? あの時代めいた格好はどこから仕入れてきたんだ?この列車の中で消えたのかな? スパイみたいに列車の中で追いかけるヒトと追いかけられるヒトだったのかな?
う~ん、いまだに謎です。どなたか、その場の空気に違和感のあるメンインブラックに会われた方、他にもいらっしゃいます?