2018年03月28日
珪素は鉱物でも植物でもとても重要な要素になってきています。
それにのっかって金儲けを考えた連中が鉱物性珪素を飲用に販売しているようです。
うちのショップで水晶を扱っているせいか、問い合わせがあり、技術さんにもいろいろ確認しました。
鉱物の「水晶」ワードが出てくる飲用珪素は危ないです。あと、そういう危ないサイトはもれなく「類似品に注意」とのキーワードもはいっているようです。
ふつうに考えればわかることなのですが、
植物は大地の鉱物ミネラルを根から吸収して取り込みます。
その植物を食べて植物ミネラルを取り込むのが人間です。
人間は鉱物を飲み食いするようにはできていません。(ミネラルウォーターでさえ、良心的な会社は乳幼児に摂取させないよう注意書きしています。)
例え水溶性珪素でも水晶由来のものの安全性は確認できていません。劇薬を使って抽出できないことはないようですが、できた結果が珪素そのものとは違ったものになっているようです。
おそらく、彼らの言っている水溶性珪素とは、水晶ではなく他の鉱物からとれる珪酸塩のことかと思われます。
鉱物由来ですので当然人体には消化吸収されません。うまく排出されれば問題ありませんが、排出力の弱い人などは筋組織の間に残って悪さをするかもしれません。
珪酸塩は、石鹸製造時にアルカリ助剤として利用されてきましたが、なぜか数年前に食品添加物として認定されました。食品添加物として何に使われているのかというと、被膜剤、結合剤、固結防止剤などに使われているものです。
食品添加物として認定された翌年に「水晶のしず●」という怪しげな商品がタイミングよく販売されるようになり、数年後にはなぜか販売会社ごとに名前を変えて販売されるようになり今では「類似品に注意」といいながら何種類も出ています。いずれにしても製造元は同じようで、韓国由来の原料を日本でOEM化した製品のようですが。
いろいろな名称に変更して販売されているもののキーポイントは「水晶」というワードが声高に使われなくなった点です。ここを突っ込まれると明らかにヤバいからでしょう。
そこで、水晶=珪素 というイメージで販売しているのでしょうが、
珪素=(→)水晶ではありません。珪素は他にもたくさんありますから、水晶とは特定できません。
おやおや、クリスタルボウルと同じような構図が出てきましたよ。
水晶を英語にするとクリスタルですが、
クリスタルを日本語にすると「ガラス加工製品」か、「六角柱のままの水晶」のことを指し、水晶加工製品のことを指していません。
英語でクォーツを日本語にすると石英となりますので、これが日本の水晶加工製品には一番近い英語でしょう。日本の水晶加工業界の中で水晶のことを「クリスタル」という人は一人もいませんが、「クォーツ」という言い方はされています。
いずれにしても、一般人の知識の曖昧さを利用した「勘違い商法」でしょう。事実よりもイメージ優先の人たちには受け入れられやすいと思います。
さて、珪素水ですが、珪素といえば骨に良いイメージがありますから、メインはカルシウム溶液かな~と思っています。カルシウムも食品から摂ればいいのでしょうが、カルシウムサプリの摂り過ぎは、心臓に悪いとも言われています。
日本の厚生労働省は、世界一多い2000種類の食品添加物を認可していますから食品添加物安全性の信頼度は低いです。
世界で二番目に食品添加物の多いUSAでも認可されているものは200種類程度だそうです。
水晶やクリスタルというイメージに惑わされず、事実を見極める第三の目(サードアイチャクラ)をしっかり活性化させましょう。
こちらにも詳しく書いてありますね。~~~~
消費者注意③「非晶質ケイ素っていったい何?」
鉱物由来のケイ素と植物由来のケイ素の違い
ケイ素は食品から摂ろう!ケイ素豊富な食べ物たち☆
「機能性表示食品」に気をつけろ:米「サプリ論争」からの考察
健康食品系は、薬と違い野放し状態みたいですね。
大切な栄養素の植物性珪素を身体に取り込むには、やはり自然のものが一番でしょう。
珪素の多く含まれる食品:
野菜類 | じゃがいも・アスパラガス・サラダ菜・かぼちゃ・いちご・ニンジン |
---|
海藻類 | 乾燥わかめ・昆布・ひじき・あおさ海苔・貝類・はまぐり・あさり |
---|
穀物類 | きび・とうもろこし・大麦・小麦・玄米 |
---|