2015年07月25日
クリスタルボウルのチャクラ音階はできたボウルを計測します。
クリスタルボウルを加工するときに音階を作ると思っている方がいるようですが、設計した形状でできあがった音階を計測するのがクリスタルボウルです。
特定の音階を作ろうとしても自由にはならないので、できるだけ音階がバラけるように作ります。
その年によってできやすい音階、できにくい音階というのがあります。
10年近くもクリスタルボウルの販売をやってきましたが、年毎にできやすい音階や購入者の求める音階というのがかなりはっきりと変転してきています。昔は、Gができやすく、低いドを最初に求める人が多かったです。
最初に購入する一つ目として、低いドの次はファに人気が集中しました。最近は高いド(平均律444Hzの場合)にDNAを修復するといわれる愛の528Hzが入るので、人気です。
そこで今年の傾向としてなぜか、ソフトーンにほとんどこの高いドが集中してできています。ハイトーンの高いドは今年は1個位かな?
音階を決めるのは、温度半分、設計半分です。温度はこちらではどうしようもありませんから、製造炉毎にデータ取りをしていかないといけません。
炉が違えばまたデータは取り直しです。
そのデータには設計の違いを入れていきます。どういう設計の時にどの音階になるか、それをひとつひとつデータ化していくのです。まあ、私が設計者として一番神経を使う部分です。最初の頃からそうですが、かなり神がかっている領域です。ある程度データがたまってくると、確立が上がってくるので若干ラクになってきます。
大量製造方式のUSAの場合は、一度に50個~100個を大きな炉に入れていましたが、一回の炉入れでできる音階はなんと3音階程度でした。炉内温度が同じなので音階が偏るのです。いろいろ形状を変えていたようでしたが。
仕方なく?USAボウルは以前から2割程度はいい加減な音階を当てはめていたようです。どうしてもできない音階を入れていたのかもしれません。あるいは本当にアルファベットを読み違えるような初歩的ミスを5個に1個程度やっている可能性もありますけど。まあ、これがUSAクォリティなのだと思って受け入れて、そのフォローは販売店が労力を使うしかありません。
ただ海外から仕入れて横流しだけしているような販売店では計測もしないでしょうし、そうすればいつまでたってもUSAメーカーのいうことを鵜呑みにするしかないブラックボックスのままでしょう。
2011年以前にうちでUSAボウルの音階計測をすると、(USAに合わせて当時は440Hz基準で測定)、必ず2割ほどはメイン音階が違うのです。(ちなみに444Hz基準で測定すると当然のことながら3-4割は違ってきます)
困りました。しかし、USA製造品である以上、こちらがいじくるわけにもいかないだろうということで仕方なく、メイン音階はUSAメーカーのまま、第二、第三音階のみこちら計測の音階を追加記入するという折衷案でやっていました。
そうすると、やはりチューナーで計測した方から「音階が違うんですけど」と連絡がきたことがあります。メーカーが決定した音階だから、ということで説明しましたが、納得しにくかったと思います。
チューナーの値が日本とUSAとでは違うのかい?ということになりますが、それはほとんどないことです。計測器ですから若干の誤差があるでしょうから、たまたま境界線上なら半音違い程度は出る可能性もありますが、一音階以上の差はおかしいです。
日本で製造するようになってからは、もうUSA(まちがい率はクリスタルトーンズが20%程度、カリスキが3%程度)のいい加減な音階測定からははっきり抜け出せました。もともと基準にしたい周波数も違うので、2011年以降のカリスキ仕入れボウルや在庫USAボウルは、すべて444Hzで測定し直しています。
ちなみに愛の528Hzは平均律の444Hz基準時の高いドの音に含まれていますので、440Hz基準のUSAボウルの場合には高いドにこの周波数はほぼ入っていないと思われます。ある本によりますと、12音階から愛の周波数528Hzを追い出すために基準周波数を440Hzに設定されたということです。
計測方法:
コンプレッサーなど動いていると音が変化する場合があるので、エアコン、除湿機、空気清浄機などはすべて止めます。近くに音の反響するようなものや別のクリスタルボウルは置かないで、静かな部屋で喋らずに、数種類の叩き方を数回繰り返します。一回だけでは表示が不安定な場合が結構あります。一個計測するのに平均して10分ほどかかります。チューナーのキャリブレーションの初期設定値は440Hzであることが多いので、自分でどの基準値でいくか決めて調整してから計測します。チューナーは、当ショップにもありますが、倍音OKの機種を使わないと計測値がズレる可能性があります。
USAボウルのうち、7割方は合っていると思います。問題は計測チェックしない販売店から購入する残り2-3割のクリスタルボウルでしょうね。できる限りは良心的に販売しないといけませんが、ヒーリング目的であれば、音階にはそれほどこだわらなくていいと私は思っています。どのみち不可聴音も入れればすべての音階が含まれているのですから。
音階にこだわるくらいなら、ヒーリング波動楽器なのですから、音質のピュアさににこだわってほしいと思います。音階がどうであれ、ピュアな素材でピュアな状態で演奏することの方がずっと大切。
クリスタルボウルは「メロディ楽器」ではありません。メロディを追うなら他の楽器にかなわないでしょう。
クリスタルボウルは「共振楽器」だと思います。
クリスタルボウルにしかできない演奏法でヒーリング効果をより高めることが大切です。楽譜など使って他の楽器のモノマネをしようとしないことです。